【No.1】森沢明夫『エミリの小さな包丁』を読んだ感想 お気に入りのフレーズ

小説

こんにちは。読書とビールを愛するむぎとっちです。
今回は森沢明夫さんの『エミリの小さな包丁』を読んだ感想と、お気に入りのフレーズを紹介します。

むぎとっち
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晴れ風美味しいよ🍺

1.こんな本です

最初の一文は「わたしには武器がある。」
出刃包丁を持って「あの人」の家に向かう、なんとも物々しい物語と思いきやー

読んだ後はほっこり。美味しいご飯も数々登場して、食欲も刺激されます。
最近少しお疲れの人、料理や食べることが好きな人にオススメです。
また、失恋してしまって意気消沈な人もぜひ⋯

むぎとっち
むぎとっち

美味しそうな魚料理がたくさん登場するよ!

タイトル:エミリの小さな包丁

作者:森沢明夫

出版社:KADOKAWA


2.あらすじ

東京で一人暮らしをしていたエミリは、上司との不倫が発覚し、職業もお金も居場所もすべて失う。
両親はエミリが10歳のときに離婚し疎遠、頼れる兄は海外在住。

兄の提案で、10年以上連絡を取っていなかった母方の祖父のところに逃げ込む。
そこは龍浦という漁師町。

おじいちゃんの美味しい料理、島の人々の限りない温かさ、海の壮大さなどに癒やされていく。
やがてエミリの心が再生していき、恋の予感も⋯

3.お気に入りのフレーズ

むぎとっち
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3つ紹介するね!

「神様ってのは、自分自身のことだ」

「神様って、本当にいると思う?」と問うたエミリに対し、おじいちゃんが言った言葉。
自分の望んだことを叶えられるかは自分次第。
「自分が神様だ!」と思ったら頑張れることが増える気がするなぁ。

「幸せになることより、満足することの方が大事だよ」

エミリが流れ星に「幸せになれますように」と願ったのに対し、おじいちゃんが「とくに願いはないな。ただーー」の後に言った言葉。
確かに、「幸せ」とは願えば願うほど「あれも、これも」と欲張りになっていく。
そして自分が「幸せ」かどうかが分からなくなってしまうのかもしれない。

「自分の存在価値と、自分の人生の価値は、他人に判断させちゃだめだよ」

その次に続けたのは、「判断は必ず自分で下すことだ。他人の意見は参考程度にしておけばいい」
エミリがおじいちゃんの職場の同僚に勝手な噂話をされて、エミリが気にしていたときにおじいちゃんがかけた言葉。
他人軸でなく、自分軸で過ごした方が、幸せになれると思う。

4.感想

最初はボロボロだったエミリが徐々に元気を取り戻していく姿に、「頑張れー!」と応援したくなります。

寡黙であまり表情の読めないおじいちゃんが、涙腺が緩んだりちょっと微笑ましい姿も出てきます。
私自身、祖父が幼いときに亡くなり、あまり思い出がありません。
生きていたらこんな感じだったかな、と想像しながら楽しく読みました。

読んだ後は心が温かくなるので、ぜひ読んでみてください!

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